「豆腐は女性のための食べ物」と
とうふ屋葉月が皆様にお伝えする理由が
鉄釜にもございます。
鉄が、不足しているんだ
日本人に欠乏している栄養素としてよく挙げられている「鉄」。
特に月経出血を考慮しなければならない
10代~50代の女性にとって
非常に重要な栄養素であると私たちは考えています。
鉄の欠乏は貧血を引き起こすことはもちろん
全身の酸素供給に影響が出ることで
細胞代謝が異常を起こし
あらゆる細胞の劣化や老化につながります。
美しく健康でいたい女性にとって十分な鉄を摂ることは
栄養学的に非常に重要なポイントであると
私たちは考えます。
しかし、なぜ日本人女性は鉄がとれていないのか?
2019年に発表された名古屋学芸大学の北川 元二教授らの
によると、調査の対象になった10代後半~20代前半の
鉄が欠乏している女性の食生活を分析すると
主な鉄の供給源は緑野菜であったというのです。
食品に含まれる鉄には、肉や魚に多く含まれる動物性の2価のヘム鉄と、
野菜などに多く含まれる植物性の3価の非ヘム鉄の2つの種類があります。
2価のヘム鉄は3価の非ヘム鉄と比較し
5~6倍身体に吸収されやすいことがわかっています。
つまり、植物性の鉄分は動物性の鉄分の5~6倍摂取しないと
同量の鉄分が身体に吸収されないということです。
恐らく昨今のダイエット志向により、
動物性食品を避ける傾向にある女性が多いのだと思いますが
ただでさえ吸収の悪い植物性の鉄分を、
量も十分に取れていないのならば
中々鉄を十分摂取するのは難しいのではないでしょうか?
「鉄器で補うという選択」と鉄釜
しかし、伝統的な和食に動物性食品が多くない日本人は
今までどのようにして鉄を摂取してきたのでしょうか?
答えは調理する道具にありました。
皆様は鉄分が豊富な和食の食品として「ひじき」を
思い浮かべる方も多いかと思います。
しかし、2015年に文部科学省が公表した日本食品標準成分表の改訂版によると
一般的に流通しているほとんどのひじきには
鉄分がそれほど含まれていないことがわかりました。
原因は、現在のひじきの生産に使われる製造機器が昔と違い
ステンレス製になっていたからです。
かつての日本では鉄釜でひじきを加工しており、
その過程で鉄釜から鉄分がひじきに移ることで
ひじきの栄養価は鉄分が豊富になっていたのです。
また、鉄釜から摂取できる鉄分は
吸収率の良い動物性鉄分と同じ2価鉄であることがわかっており、
身体への吸収率も同等であるとされています。
鉄釜×豆腐の相乗効果
女性が気にされる髪や皮膚のコンディションを保つのに
重要な組織のコラーゲンは、その合成に鉄分が必須です。
また、鉄分の充足と心臓をはじめとした循環器系の疾患リスク低下には
関連があることが多くの医学論文で示されております。
それだけではなく、鉄分はビタミン・タンパク質と
一緒に摂取すると吸収が良いとされており、
いずれも豆腐に豊富な成分です。
その意味でも鉄釜と豆腐の関係は良好な物と言えるのかもしれません。
あなたの綺麗と健康を維持する手段として
「鉄釜で作った釜炊き豆腐」を
ぜひお試しください。